『人間を幸福にしない日本というシステム』読了

衝撃の多い本だった。

多くの人を苦しませているのは、システムのせいだということだ。

 

(略)今日も政治的なオリのなかで暮らしていると考えられている。「シカタガナイ」のひとことの力が、その折のこうしをいよいよ堅牢にし、その扉をしっかりと閉ざし続けている。

 

 全員がなぜか、諦めることによって全体が回る。しかし、そのシステムは誰も幸せにならないのだ。私達は、お互いに諦めることや空気を読むことを、学習させられて、お互いを監視している。そして、相互信用不信になるのではないだろうか。

 

(略)この感情に訴える策略(トリック)は、正しいと信じることを行動で示そうとした日本人たちの勇気をくじこうとして繰り返し用いられ、彼らは普通の日本人ではないという印象を演出してきた。ここで当世風の日本人論を装った国体イデオロギーが一役演じる。日本人は調和を重んじ、集団のために犠牲になる欲求が生まれつきあるのだから、そうでない日本人は真の日本人の仲間とは認めがたい、というわけだ。

 

 なんだろう。映画や小説のモチーフとして志あった若い青年が政治家になり、そして、政治という世界に身を委ねることでどんどん腐敗していく風景が見える。志があっても、それをくじくための罠がいたるところに潜んでいるのであろう。

 

 ストレングス・ファインダーなどの診断だと、日本人的な協調性というのは、後天的であることは分かる。それで、学校教育――小学校、中学校、高等学校・・・社会人研修で培われる。個性があるのに、個性がないような振る舞いをすることを求められるのだ。

 

 

人間を幸福にしない日本というシステム

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独立の思考 (角川学芸出版単行本)

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日本を追い込む5つの罠 (角川oneテーマ)

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